What are we supposed to do?とは?
英語の映画やドラマ、日常会話の中でよく耳にする表現のひとつに、What are we supposed to do?があります。日本語に訳せば、「私たちは一体どうすればいいの?」「どうしたらいいんだろう?」「私たちにどうしろというんだ?」といったニュアンスになります。
シンプルに言えば What should we do?(どうすればいい?)という疑問文に近い意味を持ちますが、「be supposed to」という表現が使われている点が大きなポイントです。この構造が加わることで、ただの疑問から、期待・義務・困惑・無力感・諦めといった複雑な感情が滲み出るフレーズへと変わります。日本語で言えば、「どうすればいい?」ではなく「いったい私たちにどうしろというんだ」という切実さや戸惑いが込められた表現に近いと言えるでしょう。
この記事では、この表現の構造から使われる場面、会話例、注意点まで詳しく解説していきます。
表現の核心:be supposed toとはどういう意味か?
この表現を理解するうえで欠かせないのが、be supposed toという構造です。
be supposed to は、大きく分けて以下の二つの意味で使われます。
- 義務・期待:「〜することになっている」「〜するはずだ」「〜しなければならない」
- 推測・一般的認識:「〜だと言われている」「〜とされている」
What are we supposed to do?の場合は主に前者の意味が働いており、「私たちは何をすることになっているのか?」という問いかけになります。ただし、この問いは純粋に行動を尋ねているだけでなく、「こんな状況でどう動けばいいのかわからない」「誰も答えを教えてくれない」「理不尽な状況に置かれている」という感情を強く帯びることがほとんどです。
should との違いを整理すると、What should we do?は「何をすべきか」という前向きな問いかけに近いのに対し、What are we supposed to do?は状況の理不尽さや手詰まり感をより強く表現します。この微妙なニュアンスの差が、この表現を非常に感情豊かなものにしています。
どんな場面で使われるのか?
What are we supposed to do?が登場する典型的な場面を具体的に見てみましょう。
- 状況が行き詰まり、どう対処すればよいか全くわからないとき
- 理不尽なルールや指示を突きつけられ、困惑しているとき
- 助けを求めても誰も応じてくれず、孤立無援を感じているとき
- 予期せぬ問題が発生し、パニックに陥りかけているとき
- 誰かの無責任な行動や決定のせいで、しわ寄せが来ているとき
共通しているのは、「自分たちの力だけでは解決が難しい」「状況が自分たちのコントロール外にある」という感覚です。この表現には、当事者たちの無力感・焦り・憤り・諦めが同時に詰まっていると言えます。
会話例
実際の使われ方を、いくつかの場面別会話例で確認しましょう。
例1:緊急事態での戸惑い
A: The power's out and we have no cell service. What are we supposed to do? B: Let's stay calm and wait. Someone will come eventually. A: 停電で携帯の電波もない。私たちどうすればいいの? B: 落ち着いて待とう。いずれ誰かが来るよ。
例2:理不尽な指示への反発
A: They canceled our project with two days' notice. What are we supposed to do now? B: I have no idea. We'll have to talk to the manager directly. A: 二日前の通知でプロジェクトを中止された。私たちはどうしたらいいんだ? B: 本当にわからないよ。直接マネージャーに話すしかないね。
例3:困難な状況での諦め
A: They raised the rent again and our salaries haven't changed. What are we supposed to do? B: It's tough. Maybe we need to look for other options. A: また家賃が上がった。給料は変わってないのに。私たちどうすればいいんだろう? B: 厳しいね。他の選択肢を探さないといけないかもしれない。
ニュアンスと使い方の注意点
① 責任の所在を問う表現でもある
What are we supposed to do?は、しばしば暗黙のうちに誰かへの不満や批判を含む表現として機能します。「こんな状況を作ったのはあなたなのに、どうしろというんだ?」という含意が生まれやすいのです。文脈によっては相手を責める言葉として受け取られることもあるため、注意が必要です。
② ソフトな言い換えも覚えておこう
状況に応じて、以下のような代替表現も使いましょう。
- What should we do?(どうすればいい?)― より中立的で前向きな問いかけ
- What can we do?(私たちに何ができる?)― 可能性を探るニュアンス
- How are we supposed to handle this?(これをどう対処すればいいんだ?)― より具体的な問いかけ
- What do you expect us to do?(私たちに何を期待しているんですか?)― やや挑戦的なトーン
③ weをIに置き換えると意味が変わる
What am I supposed to do?にすると、より個人的な困惑や孤立感が強調されます。グループ全体の問題として語るかどうかによって、weとIを使い分けることが大切です。
まとめ
What are we supposed to do?は、困惑・無力感・理不尽さへの憤りを一言で表現できる、感情の深みを持つフレーズです。be supposed toという構造が、単なる疑問以上の感情的な重みを生み出しています。映画やドラマでも頻繁に登場するこの表現を、ぜひ場面や感情のトーンとあわせて習得してみてください。

こんにちは、ゆぶろぐです。
言葉には、辞書には載っていない「空気」があります。 「どんな表情で?」「どんなトーンで?」 そんな英語の「空気」ごと味わえるよう、フレーズと共に映画のワンシーンを紹介しています。あなたの英語学習が、もっとドラマチックなものになりますように。
本名、吉成雄一郎(よしなりゆういちろう)。株式会社リンガポルタ代表取締役社長。東京電機大学教授、東海大学教授を経て現職。
