We should get going.とは?
英語の日常会話や映画・ドラマの中で、誰かが席を立とうとする場面や、その場を離れるタイミングが来たときによく耳にするフレーズがあります。We should get going.もそのひとつです。日本語に訳せば、「そろそろ行かないと」「もう出発しましょう」「そろそろ行きましょうか」といったニュアンスになります。
シンプルに言えば、We should go.(私たちは行くべきだ)という表現を、より自然でこなれた形にしたのが We should get going. です。get going は「動き始める」「出発する」「行動を起こす」という意味の口語的なイディオムであり、単なる go よりも「さあ動こう」という積極的なニュアンスが加わります。日本語で言えば、「行きましょう」ではなく「そろそろ腰を上げましょうか」に近い、柔らかさと行動の促しが同居した表現です。
ネイティブスピーカーが食事会やパーティーの終わりに、または約束の時間が迫ってきたときに自然と口にするフレーズで、まさに日常英会話の中心にある表現のひとつといえます。この記事では、この表現の仕組みから使われる場面、会話例、類似表現との違いまで詳しく解説していきます。
表現の仕組み:get goingとはどういう意味か?
まず、この表現の核心部分である get going について理解しておきましょう。
get going は、動詞 get と現在分詞 going が組み合わさったイディオムです。get には「〜の状態になる」「〜し始める」という意味があり、going と組み合わさることで「動き始める」「出発する状態になる」というニュアンスを生み出します。この表現は単に「行く」という事実を述べるだけでなく、「さあ、動き出そう」という意志や促しのニュアンスを含んでいる点が特徴です。
また、文頭の We should は「〜すべき」という義務を示しますが、ここでは堅苦しい命令ではなく、「〜した方がいい」「〜しましょう」という柔らかい提案・勧めとして機能しています。この should のニュアンスが、表現全体をソフトで丁寧なものにしているのです。
どんな場面で使われるのか?
We should get going.が登場する典型的な場面を具体的に見てみましょう。
- 食事や集まりが終わり、そろそろお開きにしようというタイミング
- 電車や飛行機の時間が迫っており、急いで出発しなければならないとき
- 仕事や用事のために、その場を離れる必要があるとき
- 子供を連れた外出先で、帰宅の時間が来たと感じたとき
- 旅行や遠出の際、次の目的地へ向かうために出発を促すとき
共通しているのは、「その場にいる時間が終わりに近づいている」「次の行動へ移るべきタイミングが来た」という状況です。強い義務感や緊急性というよりも、自然な流れの中で行動を促すニュアンスが強く、その場の雰囲気を壊さずに出発を切り出せる便利なフレーズです。
会話例
実際の使われ方を、いくつかの場面別会話例で確認しましょう。
例1:パーティーの終わりに
A: It's already midnight. We should get going. B: You're right. It was a wonderful evening. Thanks for having us! A: もう真夜中だね。そろそろ行かないと。 B: そうだね。素晴らしい夜だったよ。招待してくれてありがとう!
例2:電車の時間が迫っているとき
A: The train leaves in twenty minutes. We should get going. B: Already? Okay, let me grab my coat. A: 電車が20分後に出るよ。そろそろ出発しないと。 B: もう?わかった、コートを取ってくる。
例3:観光地で次の場所へ向かうとき
A: We should get going if we want to make it to the museum before it closes. B: Good point. Let's head out now. A: 博物館が閉まる前に着きたければ、そろそろ出発しないとね。 B: そうだね。今すぐ出よう。
類似表現との違い
① We should go. との違い
We should go. は意味としてはほぼ同じですが、get going を使った方がより口語的でこなれた印象を与えます。We should go. はやや直接的・事務的に聞こえることがあるのに対し、We should get going. は会話の流れの中で自然に発せられる柔らかい提案として響きます。
② It’s time to go. との違い
It’s time to go. は「行く時間だ」という事実を述べる表現で、We should get going. よりもやや客観的・断定的なニュアンスがあります。特に子供や部下に向けて使われることが多い表現です。
③ Let’s get going. との違い
Let’s get going. は We should get going. よりも積極的で行動を強く促すニュアンスがあります。We should 〜 が「〜した方がいいね」という提案であるのに対し、Let’s 〜 は「さあ、やろう」という呼びかけに近い表現です。状況に応じて使い分けると会話がより自然になります。
まとめ
We should get going.は、その場を離れるべきタイミングが来たことを、柔らかく自然に伝えられる、日常英会話に欠かせないフレーズです。強い義務感や緊急性を押しつけることなく、場の雰囲気を大切にしながら出発を提案できる点がこの表現の大きな魅力です。
get going というイディオムの持つ「さあ動こう」という前向きなニュアンスと、should の持つ「〜した方がいい」という柔らかい提案のトーンが組み合わさることで、非常にバランスの取れた表現が生まれています。英語学習者にとっては、覚えておくだけで会話の幅が広がる便利なフレーズです。ぜひ実際の場面で積極的に使ってみてください。

こんにちは、ゆぶろぐです。
言葉には、辞書には載っていない「空気」があります。 「どんな表情で?」「どんなトーンで?」 そんな英語の「空気」ごと味わえるよう、フレーズと共に映画のワンシーンを紹介しています。あなたの英語学習が、もっとドラマチックなものになりますように。
本名、吉成雄一郎(よしなりゆういちろう)。株式会社リンガポルタ代表取締役社長。東京電機大学教授、東海大学教授を経て現職。専門は英語教授法。英語学習や英語教育に関する論文、著書、記事多数。
