■この映画のご紹介
Table of Contents
−- ■この映画のご紹介
- ■この映画で使われている会話表現とスラング
- You'll do.
- a plot device
- features of interest
- It's never twins.
- Needs must when the devil drives.
- chewing the fat
- grit in a sensitive instrument
- the virus in the data
- Dead is the new sexy.
- It's not the fall that kills you, it's the landing.
- pompous prick
- Elementary, my dear Watson.
現代のロンドンを舞台に活躍する名探偵シャーロック・ホームズを描いた大人気ドラマシリーズ『SHERLOCK/シャーロック』。その特別編である本作は、突如として19世紀ヴィクトリア朝のロンドンへと舞台を移す。鹿撃ち帽にインバネスコートという伝統的な姿のシャーロックと、口ひげをたくわえたジョン・ワトソンが、「忌まわしき花嫁」と呼ばれる、自ら命を絶ったはずの女性が起こす連続殺人事件の謎に挑む。しかし、この物語は単なる時代劇ではない。実は、現代のシャーロックが、宿敵モリアーティの「復活」の謎を解くために、薬物を用いて自身の精神世界(マインドパレス)に深く潜り込み、100年以上前の未解決事件を追体験しているのである。ヴィクトリア朝のゴシックな雰囲気と、現代的な精神分析が交錯する、複雑で巧妙な一編だ。
■この映画で使われている会話表現とスラング
You’ll do.
君でいいだろう/合格だ
You’ll do. は、相手が要件や基準を満たしていることを簡潔に伝える、やや上から目線の表現である。「(完璧ではないかもしれないが)まあ、君でいいだろう」「君なら使える」「合格だ」といったニュアンスを持つ。do はこの場合、「役に立つ」「十分である」という意味の動詞として機能している。Will this old hammer do?(この古い金槌で役に立つかな?)のように、物に対しても使われる。You’ll do. は、相手を評価する立場にある人物、例えば面接官や上官が使うことが多い。愛情を込めた冗談として使われることもあるが、基本的には相手を品定めするような響きがあるため、使い方には注意が必要だ。
日常会話では、誰かに何かを手伝ってもらう人を選ぶ際に、He’s strong enough. He’ll do.(彼は十分に力が強い。彼でいいだろう)のように使うことができる。また、友人同士でふざけて You’re not exactly Prince Charming, but you’ll do.(君は白馬の王子様とは言えないけど、まあいいか)といった使い方もできる。非常に短く、ぶっきらぼうな印象を与えるため、使う相手や状況をよく考える必要がある表現と言える。
『SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁』では、シャーロックとワトソンが初めて出会う場面で、このセリフが効果的に使われている。シャーロックはスタンフォードにワトソンを紹介されると、アフガニスタン帰りであることなどを瞬時に見抜く。そして、いきなり乗馬用の鞭をワトソンに投げつけ、彼がそれを咄嗟にキャッチするのを見ると、Excellent reflexes – you’ll do.(素晴らしい反射神経だ。君ならいいだろう)と言い放つ。これは、同居人を探していたシャーロックが、ワトソンを自分の「相棒」として値踏みし、そのテストに合格したと認めた瞬間である。シャーロックの傲慢さ、効率重視の性格、そして人並外れた観察眼が、このわずか二言のセリフに凝縮されている。まさに、二人の伝説的なパートナーシップが始まるにふさわしい、印象的な一言だ。
