Pick up the phone.とは?
英語の映画やドラマ、あるいは日常会話の中でよく耳にする表現のひとつが Pick up the phone. です。日本語に訳せば、「電話に出て」「電話を取って」「電話に出ろ」といったニュアンスになります。
シンプルな命令文の構造をしており、pick up という動詞句に the phone という目的語が続く形です。この一言だけで、誰かに電話を取るよう促したり、懇願したり、強く求めたりする場面に対応できます。状況や声のトーンによって、穏やかなお願いにもなれば、切羽詰まった叫びにもなる、非常に表情豊かなフレーズです。
表現の核心:pick upとはどういう意味か?
この表現を理解するうえで鍵となるのが、フレーズ動詞の pick up です。pick up はもともと「拾い上げる」「持ち上げる」という物理的な動作を表しますが、電話の文脈では「受話器を取る=電話に出る」という意味で使われます。
これは、かつての固定電話時代に受話器を物理的に持ち上げて通話する動作から生まれた表現です。スマートフォンが主流の現代でも、この表現は変わらず使われ続けています。また pick up the phone のほかに、answer the phone(電話に出る)という表現も同じ意味で広く使われます。ただし pick up の方がよりカジュアルで口語的な響きがあります。
どんな場面で使われるのか?
Pick up the phone. が登場する典型的な場面を見てみましょう。
- 電話をかけているのに相手がなかなか出ないとき、焦りながら独り言のように言う場面
- 誰かに向かって、今鳴っている電話を取るよう促す場面
- 映画やドラマで、主人公が必死に連絡を取ろうとしている緊張感のあるシーン
- 親や上司が部下・子供に対して電話対応を指示する場面
共通しているのは、「電話という行為に何らかの感情や緊迫感が伴っている」という点です。単なる事務的な指示として使われることもありますが、感情的な文脈で登場することも非常に多い表現です。
会話例
実際の使われ方を場面別に確認しましょう。
例1:誰かに電話を取るよう頼む
A: The phone's ringing. Can you pick up the phone? My hands are full. B: Sure, I'll get it. A: 電話鳴ってるよ。電話取ってくれる?両手がふさがってて。 B: わかった、出るよ。
例2:相手が出ないとき独り言
A: Come on... pick up the phone. I really need to talk to you. A: お願い…電話に出てよ。本当に話がしたいんだ。
例3:緊急の場面
A: Pick up the phone! This is an emergency! B: (finally answers) Hello? What happened? A: 電話に出て!緊急事態なんだ! B: (ようやく出て)もしもし?何があったの?
注意点と関連表現
Pick up the phone. は非常にカジュアルな表現であるため、ビジネスや改まった場面では Please answer the phone. のように言い換える方が自然です。また、Could you get the phone? という表現もほぼ同じ意味で使われます。
さらに、pick up を単独で使うこともあります。電話が鳴っている状況で Can you pick up? と言えば、「電話取れる?」という意味になります。文脈があれば the phone を省略しても意図は十分に伝わります。
まとめ
Pick up the phone. は、短くシンプルながら、場面によって多彩な感情を表現できる便利なフレーズです。映画やドラマで耳にしたとき、そのシーンの緊迫感や感情の背景にも注目しながら聞いてみると、英語表現への理解がより深まるはずです。

こんにちは、ゆぶろぐです。
言葉には、辞書には載っていない「空気」があります。 「どんな表情で?」「どんなトーンで?」 そんな英語の「空気」ごと味わえるよう、フレーズと共に映画のワンシーンを紹介しています。あなたの英語学習が、もっとドラマチックなものになりますように。
本名、吉成雄一郎(よしなりゆういちろう)。株式会社リンガポルタ代表取締役社長。東京電機大学教授、東海大学教授を経て現職。
