■この映画のご紹介
Table of Contents
−- ■この映画のご紹介
- ■この映画で使われている会話表現とスラング
- No time.
- Make it work.
- How would you know what you do? You're asleep.
- I don't snore.
- Wax fruit
- pissy
- I don't even know if we have any.
- hopeless
- weirdo food
- passive aggressive
- pissy tone
- projecting
- astral projection
- The Further
- vessel
- in your heart of hearts
- exploit / exploitative
- preying on
- tenuous
- numb / numb with terror
ラム一家は新居に引っ越してきたばかりだった。ところがまもなく、8歳の息子ダルトンが謎の昏睡状態に陥る。医学的な原因は一切見つからず、病院でも手の施しようがないまま月日が流れる。やがて家の中で不可解な出来事が続発し、母レナイは見知らぬ人影を目撃するようになる。一家は別の家に引っ越すが、怪奇現象はついてくる。霊能者エリーズの調査で明らかになるのは、恐ろしい真実だった――ダルトンはアストラル投射(幽体離脱)の能力を持つ「旅人」であり、その体に複数の霊が乗り移ろうとしているというのだ。ジェームズ・ワン監督、リー・ワネル脚本による2010年のホラー映画で、低予算ながら全米で大ヒットを記録した。シリーズ化もされた人気作である。
■この映画で使われている会話表現とスラング
No time.
時間がない/無理だ
No time. は No time for that. や I have no time. を短縮した口語表現で、「時間がない」「そんな余裕はない」という意味を端的に伝える。フォーマルな場面では I don’t have enough time. や There’s no time to spare. などと言うが、会話の中では No time. の一言で十分通じる。忙しい場面や緊張した状況で多用される表現だ。 Sorry, no time — I’ll explain later.(ごめん、時間がない、後で説明する)や No time to waste, let’s get started.(無駄にする時間はない、始めよう)のように使う。また No time like the present.(今こそがその時だ=思い立ったが吉日)という慣用句にも応用されており、行動を促す際によく使われる。 『インシディアス』では、朝の大混乱の中で子どもたちが朝食を求めたり準備が整わなかったりする中、ジョシュが自分のネクタイの結び方を教わりつつ足早に家を出ようとする場面でこのような簡潔な応答が飛び交う。慌ただしい朝の家庭のリアルな空気を表現するために、短い言葉のやりとりが積み重ねられており、No time. のような短縮表現がいかに自然な会話を生み出すかを示す好例となっている。日常会話でもとっさの返答として非常に使い勝手がよい表現である。
Make it work.
なんとかしなさい/どうにかしろ
Make it work. は「なんとかしろ」「工夫してやり遂げろ」というニュアンスの命令表現だ。与えられた条件や状況が不十分でも、文句を言わずに解決策を見つけて実行せよ、という意味合いを持つ。ファッション番組「プロジェクト・ランウェイ」でティム・ガンの口癖として有名になったフレーズでもあり、クリエイティブな文脈でもよく使われる。 We don’t have all the resources we need, but we have to make it work.(必要なリソースが全部揃っているわけではないが、なんとかしなければならない)や The budget got cut, so we’ll have to make it work with what we have.(予算が削られたので、あるもので何とかするしかない)のように使える。どんな状況でも諦めずに対処する姿勢を示す表現として、ビジネスでも日常でも幅広く使われる。 『インシディアス』では、朝食のボウルが見つからず、レナイがフォスターに小さなカップを渡す場面で Make it work.(これでなんとかして)と言い放つ。引っ越したばかりで荷物が片付いておらず、日常の道具すら揃っていない中で一家が奮闘する様子が、このひとことに凝縮されている。子育てと家事と引っ越しを同時に抱えるレナイの疲弊と現実主義的な対応が垣間見えるシーンだ。短くて力強いこの表現は、ぜひ日常会話に取り入れたい。
