I have a bad feeling.とは?
英語の映画やドラマを見ていると、何か不穏な出来事が起こる前触れとして登場人物がつぶやくフレーズがあります。I have a bad feeling.もそのひとつです。日本語に訳せば、「嫌な予感がする」「何か悪いことが起きそうな気がする」「胸騒ぎがする」といったニュアンスになります。
シンプルな構造の文ですが、使われる文脈によってその重みは大きく変わります。軽い不安を口にするときにも使えますし、命がけの状況で発せられると非常に緊迫感のある一言にもなります。英語としての構造を見ると、I have a bad feelingというのは「私は悪い感覚を持っている」という直訳になりますが、英語圏では「直感的に悪いことが起きそうだと感じている」という意味合いで日常的に使われます。
この表現は、説明のできない直感や予感を表すのに適しており、根拠がないけれど何となく不安だという感覚をシンプルかつ的確に伝えられるフレーズです。この記事では、この表現の構造から使われる場面、会話例、注意点まで詳しく解説していきます。
表現の構造:なぜfeelingを使うのか?
この表現の核心にある単語はfeelingです。feelingは動詞feelの名詞形で、「感覚」「感情」「予感」「気持ち」といった幅広い意味を持ちます。
I have a bad feeling.という文の中では、feelingは「直感的・感覚的な予兆」を意味しています。論理的な根拠に基づく予測ではなく、あくまで内側から湧き上がる感覚的なものを指すのがポイントです。日本語の「胸騒ぎ」という言葉に非常に近い感覚だと言えるでしょう。
haveという動詞を使っている点も重要です。英語ではhaveはさまざまな抽象的な概念を「持つ」という形で表現するのに使われます。I have a dream.(夢がある)、I have a question.(質問があります)などと同様に、I have a bad feeling.も「悪い予感を抱えている」という状態を自然に表現しています。
また、この表現にはabout以下を続けることで、何に対する予感かを具体的に示すこともできます。I have a bad feeling about this.(これについて嫌な予感がする)やI have a bad feeling about tomorrow’s meeting.(明日の会議について嫌な予感がする)のように使うと、より具体性が増します。
どんな場面で使われるのか?
I have a bad feeling.が登場する典型的な場面を具体的に見てみましょう。
- これから何か重大なことが起ころうとしている予感があるとき
- 状況が静かすぎて、逆に不安を感じるとき
- 友人や家族の様子がいつもと違い、何かあったのではないかと思うとき
- 試験や面接など、結果が気になるイベントの前に不安を感じるとき
- 映画やゲームなどの物語の中で、登場人物が危険を直感的に察知するとき
共通しているのは、「根拠はないが何となく不安だ」「説明はできないが直感が警告している」という状態である点です。理論的な不安ではなく、あくまで感覚的・直感的なものであることがこの表現の特徴です。
会話例
実際の使われ方を、いくつかの場面別会話例で確認しましょう。
例1:試験の前日
A: Are you ready for the exam tomorrow? B: I have a bad feeling about it. I studied, but I'm not sure it's enough. A: 明日の試験、準備できてる? B: 嫌な予感がしてるんだよね。勉強はしたけど、十分かどうかわからなくて。
例2:友人の様子が気になるとき
A: Have you heard from Jake lately? B: No, and I have a bad feeling. He hasn't replied to any of my messages. A: 最近ジェイクから連絡あった? B: ないんだよ。嫌な予感がしてる。メッセージにも全然返信がなくて。
例3:旅行出発前に
A: Everything is packed. Let's go! B: Wait. I have a bad feeling about this trip. Did we check the weather? A: 荷物も全部詰めた。出発しよう! B: ちょっと待って。この旅、なんか嫌な予感がする。天気って確認した?
例4:静かすぎる状況で
A: It's so quiet today. No emails, no calls. B: I have a bad feeling. Something is definitely going on. A: 今日はやけに静かだね。メールも電話も来ない。 B: 嫌な予感がする。絶対何かあるよ。
ニュアンスと使い方の注意点
① 根拠のない予感であることを強調するとき
この表現は、論理的な説明がつかないけれど何となくそう感じる、というときに最もフィットします。もし根拠がある不安を伝えたいなら、I’m worried because…(〜だから心配だ)などの表現の方が適切です。I have a bad feeling.は「なんとなく」「直感的に」という感覚の説明のなさがむしろ重要なポイントです。
② about以下で対象を明確にしよう
会話の中で何について嫌な予感がするのかを伝えたい場合は、I have a bad feeling about ~.という形を使うとよりわかりやすくなります。I have a bad feeling about this deal.(この取引について嫌な予感がする)のように具体的に続けることができます。
③ 類似表現との使い分け
似た意味を持つ表現もいくつか覚えておきましょう。
- Something feels off.(何かがおかしい気がする)― より直感的な違和感を表す
- I have a gut feeling.(直感的に感じる)― bad feelingよりも中立的なニュアンス
- I sense something is wrong.(何かまずいことが起きそうな気がする)― やや格式張った表現
④ ポップカルチャーでの有名な用例
I have a bad feelingというフレーズは、映画「スター・ウォーズ」シリーズでほぼすべての作品に登場する定番セリフとして世界的に有名です。I have a bad feeling about this.という形で繰り返し登場し、ファンの間でも特別な意味を持つフレーズとして広く知られています。この文化的背景を知っておくと、英語圏の人との会話がより豊かになります。
まとめ
I have a bad feeling.は、直感的な不安や胸騒ぎをシンプルかつ的確に表現できるフレーズです。構造はシンプルですが、使われる文脈やトーンによって軽い不安から重大な予感まで幅広く表現できる奥深い一言です。
about以下に続けることで対象を明確にしたり、類似表現と使い分けたりすることで、表現の幅をさらに広げることができます。映画やドラマでも頻繁に登場するフレーズですので、ぜひ実際の作品の中でどのような場面でどのようなトーンで使われているかを意識して聞いてみてください。

こんにちは、ゆぶろぐです。
言葉には、辞書には載っていない「空気」があります。 「どんな表情で?」「どんなトーンで?」 そんな英語の「空気」ごと味わえるよう、フレーズと共に映画のワンシーンを紹介しています。あなたの英語学習が、もっとドラマチックなものになりますように。
本名、吉成雄一郎(よしなりゆういちろう)。株式会社リンガポルタ代表取締役社長。東京電機大学教授、東海大学教授を経て現職。
