■この映画のご紹介
Table of Contents
−- ■この映画のご紹介
- ■この映画で使われている会話表現とスラング
- You're practice.
- Purpose
- Swear to me.
- theatricality and deception
- spelunking
- Does it come in black?
- lean on
- Leverage
- Impartial
- You're no better than the rest.
- I'm traveling a bit light.
- Bring some painkillers.
- Dead end
- Memory fabric
- I've got a better idea.
- Mope around
- Run by tyrants and corrupt bureaucrats
2005年公開、クリストファー・ノーラン監督によるバットマンシリーズの原点を描いた傑作だ。幼くして両親を目の前で失ったブルース・ウェインが、長年の放浪と修行を経て、ゴッサム・シティを守る闇の騎士「バットマン」として誕生するまでの物語が描かれる。悪役には恐怖の毒ガスを操るスケアクロウと、その背後に潜む謎の組織「影の同盟」のリーダー、ラーズ・アル・グールが登場する。クリスチャン・ベールがブルース・ウェイン/バットマンを演じ、マイケル・ケイン、ゲイリー・オールドマン、モーガン・フリーマン、リーアム・ニーソンらが脇を固める。スーパーヒーローの心理的な苦悩と成長を丁寧に描いた、単なるアクション映画の枠を超えた作品である。
■この映画で使われている会話表現とスラング
You’re practice.
お前は練習台だ
practice は「練習」「訓練」という意味の名詞で、スポーツや技術の習得において日常的に使われる単語だ。しかし You’re practice. というように人に対して使うと、「お前は練習台に過ぎない」「本当の相手でもない」という侮辱的かつ挑発的なニュアンスを帯びる。相手を格下に見なし、自分の実力を誇示するための表現として機能する。 日常会話でも応用できる表現で、スポーツや格闘技の文脈でライバルを挑発する際に使われることが多い。You think you can beat me? You’re just practice.(俺に勝てると思ってるの?お前は練習台だよ)のように使う。直接的で簡潔な言い回しが、相手に対する圧倒的な自信を表現している。 『バットマン ビギンズ』では、刑務所の食堂で大柄な囚人がブルース・ウェインに突然殴りかかる場面がある。囚人は You are in hell, little man… and I am the devil.(ここは地獄だ、小僧……俺が悪魔だ)と言い放つ。しかしウェインは殴られながらも立ち上がり、その囚人の膝を蹴って倒すと、You’re not the devil…(お前は悪魔じゃない)と言い、続けて …you’re practice.(お前は練習台だ)と冷静に言い放つ。刑務所という圧倒的に不利な状況でも動じない主人公の精神力と実力を、この一言が端的に示している。相手を「悪魔」から「練習台」に格下げするという言葉の使い方が非常に鮮やかだ。
Purpose
目的/生きがい
purpose は「目的」「意図」「生きがい」という意味の名詞で、単に「何かをする理由」を超えて、人生における存在意義や使命感を表す言葉として使われる。a sense of purpose(目的意識)という表現は特によく使われ、What is your purpose in life?(あなたの人生の目的は何ですか?)のように人生の根本的な問いに関わる文脈で登場する。 on purpose(わざと)という慣用表現も非常によく使われる。I didn’t break it on purpose.(わざと壊したわけじゃない)のような使い方だ。また purposeful(目的意識のある)、purposeless(目的のない)という形容詞も覚えておくと便利だ。 『バットマン ビギンズ』では、ブータンの刑務所の独房でデュカードがウェインに語りかける場面がある。青い花を摘んで山頂に持ち込むことができれば、求めているものを見つけられるかもしれないと告げ、ウェインが And what am I looking for?(何を探しているんですか?)と問う。するとデュカードは一言、Purpose.(目的だ)と答える。この一言がウェインの長い旅の出発点となる。青年期の混乱と怒りの中に迷い込んでいたウェインにとって、「目的」という言葉がいかに重要だったかが伝わる、非常に印象的なシーンだ。人生の羅針盤を見失っている人に対して使われる言葉として、映画の中でも最も哲学的な一言と言えるだろう。
