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映画で学ぶ!「生きた英語」とスラングの世界

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映画を英語で楽しみたい人のための一冊! 学校では教わらない表現やスラングを紹介!

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Baby Driver|ベイビー・ドライバー

ゆぶろぐ 2026年6月18日 5 分の読み取り

■この映画のご紹介

Table of Contents

−
  • ■この映画のご紹介
  • ■この映画で使われている会話表現とスラング
  • retarded
  • full cut
  • packing
  • pussies
  • show-fer (chauffeur)
  • mysterious
  • get off
  • Joe (coffee)
  • buzz
  • hop (hopped up)
  • killer track
  • a score for a score
  • nail it / ace it
  • hot wire
  • chip off the block (chips off the block)
  • where do you get off?
  • mad-dogging
  • on the nose / on the button
  • way off
  • bells and whistles
  • drop it / drop something
  • on repeat
  • ayem (a.m.)
  • heebs (the heebie-jeebies)
  • Serpico
  • squealing
  • joyrider / joy ride
  • one for the road
  • shot to hell / shot

エドガー・ライト監督が2017年に発表した音楽犯罪アクション映画。主人公のベイビー(アンセル・エルゴート)は、幼少期の交通事故による耳鳴り(耳鳴症)を抱える若き天才ドライバーだ。常にイヤホンで音楽を聴き、その音楽に合わせて車を操る彼は、犯罪組織のボス・ドクに使われる逃走ドライバーとして才能を発揮している。ある日、ダイナーで働くウェイトレスのデボラと出会い、足を洗おうと決意するが、ドクや仲間たちとの関係がそれを許さない。全編にわたり音楽と映像が完璧にシンクロした演出が話題を呼び、アカデミー賞3部門にノミネートされた。スラングや口語表現が豊富なセリフと、実に多彩な英語表現が随所にちりばめられた一作である。

■この映画で使われている会話表現とスラング

retarded

頭が遅い/のろい(侮辱的な俗語)

retarded はもともと「遅れた」「発達が遅い」という医学的な意味を持つ形容詞だが、現代では知的障害を持つ人々への侮蔑語として非常に問題のある表現とみなされている。英語圏では現在、公的な場や教育現場での使用は強く避けられており、代わりに intellectually disabled(知的障害のある)や person with a developmental disability(発達障害のある人)といった表現が推奨されている。しかし、かつては俗語として「バカ」「愚か」「まぬけ」という意味で広く使われており、映画や文学作品の中では今もその用法で登場することがある。言語の変化を学ぶ上で、こうした「昔は使われていたが今は使うべきでない表現」を知っておくことは、英語学習者にとって非常に重要だ。 『ベイビー・ドライバー』では、強盗仲間のグリフがベイビーの無口な態度に苛立ち、ドクに Is he retarded?(あいつは頭がおかしいのか?)と訊く場面がある。これに対しドクは Retarded means slow. Was he slow?(リタードは「遅い」って意味だ。あいつが遅かったか?)と切り返し、No…(いや)というグリフの答えを引き出してから Then he don’t sound retarded to me.(だったら俺にはリタードには聞こえないな)と言い放つ。ドクのセリフは、侮辱的な言葉をあえて字義通りに解釈して相手をかわす、非常にウィットに富んだ返し方だ。また後の場面でベイビーが自ら I wasn’t acting. I am one.(演じていたわけじゃない。本当にそうなんだ)と言うシーンもあり、自分の奇妙さや無口さをユーモアで受け入れる彼のキャラクターが際立っている。現代では使用を避けるべき表現だが、こうした映画のセリフを通じてその歴史的な用法と問題性を理解しておくことに意義がある。

full cut

満額の分け前

cut は犯罪や取引の文脈において「分け前」「取り分」を意味するスラングである。a cut of the profits(利益の取り分)や take a cut(分け前をもらう)という形でよく使われる。full cut は「満額の取り分」すなわち他のメンバーと同等の報酬を意味する。このような隠語は組織犯罪やギャングを描いた映画・ドラマに頻繁に登場し、英語圏のポップカルチャーに深く根付いている。日常ビジネスの場でも比喩的に He always wants his cut.(あいつはいつも自分の取り分を要求する)のように使われることがある。 『ベイビー・ドライバー』では、グリフがベイビーの「扱い」をドクに問うと、ドクが Baby? Full cut. Same as everyone.(ベイビー?満額の取り分だ。他の全員と同じだよ)とさらりと答える場面がある。ベイビーが言葉を話さず、いつも音楽を聴いているにもかかわらず、ドクが彼の実力を高く評価していることが、このたった一言から伝わってくる。また後の場面でドクがベイビーの分け前を少し差し引く場面もあり、cut という概念が物語の中で繰り返し出てくる。英語学習者にとっては、金銭的な「取り分」を表すこのスラングを覚えておくと、映画や音楽の歌詞などを理解する際に役立つ。

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