■この映画のご紹介
Table of Contents
−- ■この映画のご紹介
- ■この映画で使われている会話表現とスラング
- I'm not at liberty to discuss this.
- I'm not permitted to discuss this.
- It sounds very odd.
- I'm afraid there's going to be a bit of a row about it.
- clear something up
- quite frankly
- keep something under wraps
- cover story
- cultural shock / social disorientation
- in any event
- There's something wrong with...
- I'll be damned.
- as a matter of fact
- keep something from someone
- on your mind
- crying shame
- snap something closed / flip-bolt
- You're not going to like this.
- I assure you
- I'm not capable of being wrong.
- obsessional error
スタンリー・キューブリックとアーサー・C・クラークが共同で手がけた1968年公開のSF映画の金字塔。300万年前のアフリカで道具の使用を学んだ類人猿たちから始まり、2001年の宇宙へ、そして人類の意識の変容へと至る壮大な旅を描く。月面で発見された謎の石板(モノリス)が土星に向けて電波を発信したことを受け、宇宙船ディスカバリー号が極秘任務で土星へ向かう。乗組員のボーマン、プール、そして高度なコンピュータHAL 9000の間に生じる緊張と葛藤が、人類と人工知能、宇宙と進化という大きなテーマと絡み合う。ハリウッド映画史上最も難解かつ芸術的な作品の一つとして、現在もなお世界中で愛され続けている。
■この映画で使われている会話表現とスラング
I’m not at liberty to discuss this.
これについて話す立場にない/話せない
not at liberty to do ~ は「~する立場にない」「~することが許されていない」という意味のフォーマルな表現だ。liberty は「自由」「権限」を意味し、not at liberty to ~ と組み合わせることで「(規則や立場上)それをする自由・権限がない」というニュアンスを伝える。法律や外交、ビジネスの場面でよく使われ、日常会話よりも公式な文脈で登場することが多い。 たとえば I’m not at liberty to reveal the details of the contract.(契約の詳細をお伝えする立場にはありません)や The spokesperson said she was not at liberty to comment on the investigation.(報道担当者は捜査についてコメントする立場にないと述べた)のように使う。「言いたいけれど言えない」という状況を丁寧かつ明確に伝えるのに適した表現で、I can’t tell you that. や That’s confidential. よりも格式があり、官僚的・外交的なニュアンスが強い。 『2001年宇宙の旅』では、宇宙ステーション5のラウンジでソ連の科学者スミスロフがフロイド博士にクラビウス基地での異変について問い詰める場面で、フロイドが I’m sorry, Dr. Smyslov, but I’m really not at liberty to discuss this.(申し訳ありませんが、スミスロフ博士、これについては話せる立場にないのです)と答える。秘密を守ることを余儀なくされながらも、相手への敬意を失わずに情報開示を拒否するフロイドの立場が、この表現一つに集約されている。極秘任務を帯びた政府関係者が使う典型的なセリフとして非常に示唆的な表現だ。
I’m not permitted to discuss this.
これについて話すことが許可されていない
not permitted to ~ は「~することを許可されていない」という意味の表現で、規則や上位の権威によって禁じられていることを示す。permitted は permit(許可する)の過去分詞で、受け身の形で使うことで「自分の意志ではなく、外部の規則によって制限されている」というニュアンスが出る。You are not permitted to enter without a badge.(バッジなしでの入場は認められていません)や Employees are not permitted to share client information.(従業員は顧客情報を共有することが許可されていません)のように使う。 I’m not at liberty to discuss this. と似た意味だが、not permitted to ~ はより明確に「許可されていない」という外部からの制約を示す点が異なる。at liberty は「自分に権限がない」という感覚、not permitted は「規則で禁じられている」という感覚が強い。 『2001年宇宙の旅』では、スミスロフがクラビウス基地での感染症の噂について質問を重ねる場面で、フロイドが Dr. Smyslov… I’m not permitted to discuss this.(スミスロフ博士……これについては話すことが許可されていないのです)と繰り返す。一度目のI’m not at liberty to discuss this.に続き、この表現が使われることで、フロイドの困惑と立場の厳しさが強調される。同じ意味を微妙に言い換えながら会話をつなぐ技法は、脚本の緻密さを示すとともに、英語学習者にとっても表現の幅を広げる好例となっている。
