Who told you that?とは?
英語の会話や映画のセリフの中で、誰かが秘密や個人的な情報を知っていたときに使われる表現があります。Who told you that?もそのひとつです。日本語に訳せば、「誰がそれをあなたに言ったの?」「誰から聞いたの?」「どこでそれを知ったの?」といったニュアンスになります。
シンプルに構造を分析すると、疑問詞 Who を主語とした疑問文で、「誰が(Who)あなたにそれを(you that)言ったのか(told)」という意味です。文法的にはとてもシンプルですが、この一言に込められる感情や意図は実に多彩で、驚き・疑惑・怒り・不信感・好奇心など、状況によって大きく変化します。日本語で言えば「誰に聞いたの?」という穏やかな問いかけにも、「一体誰がそんなことを言ったんだ!?」という詰問にもなりうる、非常に幅広い表現です。
映画やドラマ、日常会話の中で頻繁に登場するこのフレーズは、まさに「生きた英語」の代表例といえます。この記事では、表現の構造から使われる場面、会話例、注意点まで詳しく解説していきます。
表現の構造:なぜ Who told you that? なのか?
まず、この表現の文法的な骨格を確認しておきましょう。
通常の英語の疑問文は、「疑問詞+助動詞+主語+動詞」という語順になります。たとえば What did you say?(あなたは何と言ったの?)がその典型です。ところが Who told you that?には助動詞がありません。これは、Whoが文の主語そのものになっているためです。
「誰かがあなたにそれを言った」という文の主語が「誰か=Who」であるため、通常の疑問文の語順変換が不要になります。この構造は主語疑問文(subject question)と呼ばれ、Who broke this?(誰がこれを壊したの?)やWho called you?(誰があなたに電話したの?)なども同じ仕組みで作られています。英語学習者にとって、この主語疑問文の語順は混乱しやすいポイントですが、Who told you that?を丸ごと覚えることで自然に身につけることができます。
どんな場面で使われるのか?
Who told you that?が登場する典型的な場面を具体的に見てみましょう。
- 秘密にしていた情報を相手が知っていて、情報源を確認したいとき
- 誰かが自分について誤った情報を吹き込まれていると感じたとき
- サプライズや計画が事前に漏れてしまったとわかったとき
- 社内や組織内で情報漏洩が疑われる状況に直面したとき
- 子供や部下が知るはずのない情報を持っていて驚いたとき
共通しているのは、「相手がその情報を持っていることへの驚きや疑念」という感情が根底にある点です。単純に「誰から聞いたの?」と好奇心から尋ねる場合もありますが、多くの場面では何らかの感情的な背景を伴っています。
会話例
実際の使われ方を、いくつかの場面別会話例で確認しましょう。
例1:秘密が漏れたとき
A: I heard you're planning to quit the company next month. B: Who told you that? I haven't said anything to anyone yet. A: 来月会社を辞めるつもりだって聞いたよ。 B: 誰からそれを聞いたの?まだ誰にも何も言ってないのに。
例2:誤解が生じているとき
A: Someone said you were angry at me for what happened last week. B: Who told you that? I'm not angry at all. There must be some misunderstanding. A: 先週のことで、あなたが私に怒ってるって聞いたんだけど。 B: 誰にそんなことを言われたの?全然怒ってないよ。何か誤解があるんじゃないかな。
例3:子供への問いかけ
A: Dad, is it true that Santa Claus isn't real? B: Who told you that? Did someone at school say something? A: パパ、サンタクロースって本当はいないの? B: 誰がそんなこと言ったの?学校で誰かに何か言われたの?
例4:職場での情報管理
A: I already know about the new project budget. B: Who told you that? That information was supposed to be confidential. A: 新プロジェクトの予算のこと、もう知ってるよ。 B: 誰がそれを教えたんだ?その情報は機密のはずだったのに。
ニュアンスと使い方の注意点
① 感情によってトーンが大きく変わる
Who told you that?は、声のトーンやイントネーションによって受け取られ方が大きく異なります。穏やかに言えば純粋な好奇心、語気を強めて言えば怒りや詰問のニュアンスになります。英語学習者は、このトーンの変化に敏感になることが大切です。
② 丁寧な言い換え表現
フォーマルな場面や柔らかく聞きたいときは、以下の代替表現が便利です。
- Where did you hear that?(それをどこで聞いたの?)― 情報源を広く尋ねるニュアンス
- How did you find out about that?(それをどうやって知ったの?)― 知った経緯を尋ねる
- May I ask where you got that information?(その情報はどちらから?)― 非常に丁寧な表現
③ that の指す内容に注目
この表現のthatは、直前の会話で出てきた情報や話題を指す指示代名詞です。文脈によって何を指すかが変わるため、会話の流れを正確に把握することが理解の鍵になります。
まとめ
Who told you that?は、誰かが予期せぬ情報を持っていたときに自然と口をついて出る、非常に実用的な英語表現です。文法的にはシンプルな主語疑問文でありながら、込められる感情や使われる場面は実に多彩です。日常会話・ビジネス・映画のセリフなど、あらゆる場面で活用できるこのフレーズを、ぜひ自分のものにしてみてください。

こんにちは、ゆぶろぐです。
言葉には、辞書には載っていない「空気」があります。 「どんな表情で?」「どんなトーンで?」 そんな英語の「空気」ごと味わえるよう、フレーズと共に映画のワンシーンを紹介しています。あなたの英語学習が、もっとドラマチックなものになりますように。
本名、吉成雄一郎(よしなりゆういちろう)。株式会社リンガポルタ代表取締役社長。東京電機大学教授、東海大学教授を経て現職。
