■この映画のご紹介
ウッズボローの連続殺人事件から2年後。悪夢を乗り越え、大学生として新たな生活を始めたシドニー・プレスコット。しかし、彼女の悲劇を基にした映画『スタブ』の先行上映会で、再びゴーストフェイスのマスクを被った殺人鬼による惨劇が幕を開ける。前作の生存者たち、野心的なジャーナリストのゲイル・ウェザーズ、元保安官代理のデューイ・ライリー、そして映画オタクのランディも巻き込まれ、新たなルールに基づいた殺人ゲームが始まる。本作は、ホラー映画の「続編の法則」を巧みに織り交ぜながら、観客の予想を裏切り続けるメタ・ホラーの傑作である。
■この映画で使われている会話表現とスラング
spooked
おびえた、怖がった
spooked は、「おびえた」「怖がった」「びっくりさせられた」という意味で使われる形容詞である。動詞 spook が「(人や動物を)怖がらせる、驚かせる」という意味を持ち、その過去分詞形が形容詞的に使われるようになった。語源である spook は元々オランダ語で「幽霊」を意味し、そこから「幽霊のように突然現れて驚かせる」というニュアンスが生まれた。したがって、spooked は単に「怖い」という感情だけでなく、不意打ちを食らってドキッとしたり、何かの気配にゾッとしたりするような、瞬間的な恐怖や不安を表すのに適した言葉である。特に、ホラー映画の文脈では頻繁に登場する。scared や frightened よりも、より口語的で、突然の出来事に対する反応を強調するニュアンスがある。
『スクリーム2』では、映画の冒頭シーンでこの表現が効果的に使われている。映画『スタブ』の上映会に並ぶモーリーンは、恋人のフィルに I hate scary movies.(怖い映画は嫌い)と言う。その後、観客席で周りを見渡すと、劇場が暗闇で光るゴーストマスクで埋め尽くされているのを目にする。その光景は A chilling sight that leaves Maureen extremely spooked.(モーリーンを極度におびえさせる、ぞっとするような光景)と描写されている。ここでの spooked は、彼女が単に怖がっているだけでなく、周囲の異様な雰囲気や予期せぬ光景に完全に心をかき乱され、神経質になっている状態を的確に表している。さらに、トイレに行った後、一人で薄暗い地下のロビーを歩くモーリーンは Now thoroughly spooked.(今やすっかりおびえきって)いると描写されており、彼女の恐怖心が徐々に高まっていく過程がこの単語で示されている。
日常会話では、以下のように使うことができる。
例文1: The sudden noise in the empty house really spooked me.
日本語訳: 空っぽの家で突然聞こえた物音に、本当にびっくりさせられた。
例文2: My cat gets spooked easily by strangers.
日本語訳: 私の猫は知らない人にすぐおびえてしまう。
例文3: I’m not easily spooked, but that horror movie was terrifying.
日本語訳: 私は簡単には怖がらない方だが、あのホラー映画は恐ろしかった。
例文4: He looked a little spooked after he saw the shadow in the alley.
日本語訳: 路地に影を見てから、彼は少しおびえているように見えた。
このように、spooked は突然の出来事や不気味な雰囲気によって引き起こされる恐怖や不安を表現するのに非常に便利な単語である。
lighten up
気を楽にする、深刻に考えすぎない
lighten up は、「気を楽にする」「深刻に考えすぎない」「そんなにカリカリしない」といった意味で使われる句動詞である。lighten は「軽くする」、up は「気分を上げる」というニュアンスを持ち、文字通り「(重苦しい気分や状況を)軽くする」ことを指す。相手が過度に心配していたり、怒っていたり、真面目に考えすぎたりしているときに、リラックスするように促す目的で使われる。命令形で Lighten up! と言うことが多いが、相手によっては少し失礼に聞こえる可能性もあるため、使い方には注意が必要である。親しい友人や家族に対して、冗談めかして使うのが一般的だ。類義語には relax や chill out などがあるが、lighten up は特に、相手が不機嫌であったり、過剰に深刻であったりする状況を和らげようとするニュアンスが強い。
『スクリーム2』では、モーリーンを怖がらせようとゴーストマスクを被って驚かせたフィルが、彼女に「You ass.(このバカ)」と怒られた後にこの表現を使っている。フィルは彼女を抱きしめながら、Come on, baby. Lighten up a little, will ya?(おいおい、ベイビー。少しは気を楽にしろよ)となだめる。ここでの lighten up は、ホラー映画の雰囲気に本気でおびえているモーリーンに対して、「これはただの遊びなんだから、もっと楽しんでよ」という気持ちを伝えるために使われている。彼のこの言葉は、これから起こる本当の恐怖との対比として、非常に皮肉な響きを持っている。観客は彼らのやり取りを微笑ましく見ているが、その直後に悲劇が訪れることを知っているため、このセリフは不吉な前兆とも受け取れる。
日常会話での応用例は以下の通りである。
例文1: It was just a small mistake. You need to lighten up.
日本語訳: ただの小さなミスじゃないか。そんなに深刻に考えすぎないで。
例文2: He takes everything so seriously. I wish he would lighten up a bit.
日本語訳: 彼は何でも真面目に受け取りすぎる。もう少し気を楽にしてくれればいいのに。
例文3: Lighten up! It’s the weekend, let’s have some fun.
日本語訳: カリカリしないで!週末なんだから、楽しもうよ。
例文4: I was just teasing you. Lighten up, will you?
日本語訳: からかっただけだよ。気を悪くしないでくれる?
このように、lighten up は人間関係において、場の空気を和ませたり、相手の緊張をほぐしたりするために非常に役立つ表現である。
