■この映画のご紹介
Table of Contents
−- ■この映画のご紹介
- ■この映画で使われている会話表現とスラング
- More or less.
- I dunno.
- I'll bet.
- What do you mean?
- Oh God.
- In session.
- Take it with a lot of water.
- Break a leg.
- You're fucked, pal.
- No solicitors!
- I just am guilty.
- thought-stopping
- self-advocate
- How long have you known me?
- declined(credit card declined)
- Hop in, pal.
- How 'bout you shut the fuck up?
- My condolences.
- Does it look like it's her?
- I'll be right here.
- You were there.
- Charity experiment
- Feel your feet on the ground.
- Maximum openness required.
- Snap out of it.
- You wanna test me?
- Open Your Heart
アリ・アスター監督によるこの映画は、極度の不安を抱えた中年男性ボーが、母の訃報を受けて帰郷しようとするなかで次々と奇怪な出来事に巻き込まれていく、悪夢的なオデッセイを描いた作品である。現実と妄想の境界が溶け合い、母子の歪んだ関係性、性的な恐怖、罪悪感が螺旋状に絡み合う。ホラーでもあり、ブラックコメディでもあり、精神分析的な寓話でもあるこの作品は、英語の口語表現やスラングが豊富に散りばめられており、英語学習の素材として非常に興味深い。
■この映画で使われている会話表現とスラング
More or less.
まあそんなところ/おおよそそうだ
more or less は「まあそんなところ」「だいたいそうだ」「おおよそ」という意味の副詞句で、完全に正確ではないが大体においては合っているという曖昧なニュアンスを表す。肯定も否定もせず、微妙な態度を示したいときに非常に便利な表現だ。イギリス英語でもアメリカ英語でも広く使われる。 Are you done with the work? — More or less.(仕事は終わりましたか? — まあだいたい)や Did you understand what he said? — More or less.(彼の言ったこと分かった? — まあだいたいね)のように使う。会話の中で断言を避けたいときや、完全には正確でないことを示したいときに重宝する。 『Beau Is Afraid』(邦題なし)では、セラピストに「今週はどうでしたか?」と聞かれたボーが I guess this week has been pretty steady. と答え、さらにそれを確認されると More or less. と返す場面がある。心の奥では様々な不安を抱えているにもかかわらず、「まあだいたい落ち着いていた」と曖昧にごまかすボーの性格が、この短い表現に凝縮されている。正直に感情を語ることができないボーの内向きな性質を象徴する一言だ。日常会話で頻繁に使えるシンプルかつ便利な表現として、ぜひ覚えておきたい。
I dunno.
わかんない/さあね
I dunno は I don’t know の口語的な短縮形で、くだけた会話でごく自然に使われる表現だ。単に情報を持っていないという意味だけでなく、感情的に言葉に詰まったとき、答えを避けたいとき、あるいは深く考えたくないときにも使われる。発音は「アイドゥノ」に近く、文字として書く場合には I dunno という表記がよく使われる。 What do you want for dinner? — I dunno.(夕飯何がいい? — さあね)や I dunno what to do about it.(どうすればいいかわからない)のように使う。Do you know? の縮約形としても使えるし、単独で答えとしても成立する。 『Beau Is Afraid』(邦題なし)では、セラピストが「怖い、以外に何か感じていることはありますか?」と問い、ボーが …I dunno… と答える場面がある。ボーにとって、自分の感情を言語化すること自体が非常に難しいことが伝わってくる。さらに後の場面でも I dunno が繰り返し登場し、ボーの自己表現の困難さ、感情への無自覚さを示す言葉として機能している。深い心理描写にこれほどシンプルな表現が使われているのは、スクリプトの巧みさを感じさせる。
